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インドネシアのコミュニティの進歩

南スマトラにあるカーギルのヒンドリプランテーションでは、持続可能なパーム油の生産量アップを実現しているだけでなく、農民とその家族のコミュニティもどんどん豊かになっています。

January 01, 2015

カーギルがヒンドリを取得したのは1996年のことでした。この時は、8,500にものぼる小規模プランテーションの所有者の多くが、カーギルの目指すことに懐疑的でした。彼らにとって、大規模な事業とはお金もうけのみを目的としており、地元の人々には少しも注意を払わないものと言う考えだったのです。

しかし、カーギルのやりかたは違いました。強力なコミュニティが事業の成長力を高めると考えており、農家とその家族を大事にしたのです。「私たちは、コミュニティが経済的なチャンスを活用し、家族がより良い生活を送れるようにサポートしました」ヒンドリの統括責任者、アンソニー・イェアウは言います。持続可能なパーム油のプランテーションというだけでなく、ヒンドリは総合的な生活コミュニティとなり、多様性や社会的一体性を重視した業界最先端の雇用ポリシー、包括的健康プログラム、近代的なインドネシアの家族に必要な完全な施設を備えていました。

カーギルは、専任の農家開発部門を設置し、持続可能な農作業から経営管理に至るまで、幅広いトレーニングを実施しました。そして2010年、ヒンドリの農家が初めて、「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」の「小規模農家の原則と基準(Smallholder Principles & Criteria)」で認められました。これにより、国の平均年収の3倍の年収を得ることができるようになったのです。

プランテーションが進化するにつれ、コミュニティの規模も拡大していきました。カーギルは学校、道路、病院などを建設し、この地域のインフラを拡張していきました。また、スンガイリリンの近隣の町にも明らかな影響があり、新しい家、レストラン、ホテルが建設されていきました。そして新たにインターネット、コンピュータ、スマートフォンが使用できるようになると、コミュニティのメンバーも世界中、あるいは互いに、今までよりもつながることができるようになりました。

インドネシアのパーム油産業に対する、カーギルの最初の大きな投資先がヒンドリです。現在、ヒンドリは環境保護、小規模農家の権利拡大、コミュニティサポートの象徴となっています。