インドの乳製品を改善する
カーギルの考案するさまざまな新規プログラムは、酪農が盛んな国が直面している問題の解決に効果を発揮します。
January 01, 2015
ベジタリアンの多いインドでは、乳製品が主要なタンパク源です。牛乳を主成分とするパニール(チーズ)、ギー(バター)、ヨーグルト、ソースはすべて日常生活に欠かせない定番の食品です。インドは、世界最大の乳製品消費国であると同時に、世界最大の乳製品生産国でもあります。しかし「乳牛の遺伝的潜在能力が低い」、「栄養管理がずさん」、「獣医師の数が足りない」といった問題が相まって、インドにおける牛乳の生産量は世界基準に遠く及ばない状態が続いています。
カーギルの動物栄養事業は 2008 年にインドの酪農家との提携を始めました。目的は、酪農場経営技術を高めて牛乳の生産性を飛躍的に向上させることにありました。カーギルは毎週、獣医師と営業担当者から成るチームを派遣して、専門知識を提供するとともに、酪農家グループのミーティングを開催し、生産性を上げるための手段に対する意識の向上に努めました。同チームは 2014 年だけでも、飼育数 5 頭から 100 頭に至るあらゆる規模の酪農家 3 万人近くを相手に、栄養学と酪農場経営の最適な手法について手ほどきをしました。さらに、酪農、水産養殖、養鶏の農家合わせて 3 万人以上を対象に、農場経営のヒントをテーマにした週刊のメルマガの配信を開始しました。最終的には 10 万人以上の農家に配信することが目標です。
カーギルは 2014 年春、インド北端のパンジャーブ州パティンダで最新鋭の飼料工場の建設に着工しました。パンジャーブ州を中心とする各州で、質の高い飼料に対するニーズが高まっていたからです。カーギルはまた、画期的な飼料の研究を進めるため、カルナータカ州南部の町、ドッダバラプラにテクニカルアプリケーションセンターも新設しました。
「酪農飼料工場、啓蒙への取り組み、イノベーションに向けた補完的な研究という当社の事業が、インドの酪農家が直面している問題の解決に効果を発揮することでしょう」
— アチユース・アイアンガー、カーギルインドの動物飼料と栄養部門マネージングディレクター
2014 年に「Progressive Dairy Farmers Association Expo」という展示会で催された搾乳コンクールでは、カーギルがインドで展開しているプログラムの有効性が実証されました。カーギルの支援を受けた酪農家 4 名の乳牛が牛乳生産部門で金、銀、銅のメダルを獲得したのです。4 名全員が、カーギル酪農プログラムによって開発された Purina® Milkgen 10000 と配合飼料を使っていました。酪農に依存する国インドの酪農産業にカーギルがもたらした専門知識と熱心な取り組みは明らかです。カーギルは、酪農家とその乳牛、さらにはその顧客に最高のソリューションを提供するため、これからも革新的な取り組みを続けていきます。
PURINA® は Societe des Produits Nestle 社の許諾商標です。