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未来についての考え方を指導

業界をけん引していく未来の人材を育成するため、カーギル奨学金プログラムでは学生に学習と成長の機会を提供しています。

January 01, 2015

ミシェル・ピトリックは、今でもアイオワ州ティフィンにあるティフィン高校で教師や同級生の前に立ち、カーギルの奨学金「Scholarship for Rural America」から1,000米ドルを受け取った時のことを覚えています。1980年代に農場で育ったピトリックにとって、奨学金は未来への扉が開くチャンスでした。当時ピトリックの家族は、2人の姉を大学に通わせており、その学費は家計の大きな負担となっていました。「農家にとっては言うまでもなく苦しい時期でした。両親にとっても決して楽な時期ではありませんでした」とピトリックは当時のことを振り返ります。「子供の将来のため、両親は多くの犠牲を払ってきました。「両親にとって、子供を大学に通わせること以上に重要なことはありませんでした」

カーギルの奨学金は、ピトリックさんがノーザン・アイオワ大学に通い、カーギルのインターンシップの機会を得る助けとなりました。最終的にピトリックさんはカーギルの正社員となり、現在は財務部門のプロジェクトマネージャーとして勤務しています。カーギルが奨学金制度を立ち上げてから数十年が経過した今、世界中で何千人もの学生が、ピトリックと同様の成功体験を話してくれています。

Rural and Global Scholars InPage
奨学金を受けたミシェル・ピトリックは、現在カーギルの正社員となり、カーギルのドレッシング、ソース、食用油事業のファイナンス部門プロジェクトマネージャーとして業務にあたっています。

1986年に導入されたこのプログラムは、中等教育以降の教育費の高騰で多くの農家に生じた経済的な負担に対応するためのプログラムでした。プログラム開始当初には、20州の農村地域で生活していた100人の学生に1,000米ドルの奨学金が授与されました。1990年代までに、カーギルは100万米ドルを寄付し、全米で250人の学生を支援しました。

やがてこの取り組みは、世界中に拠点を置くカーギルを反映した形へと進化しました。現在カーギルのグローバルスカラープログラムは、さまざまな国で、大学進学を希望する学生を援助しています。リニューアルされた奨学金制度により、毎年、ブラジル、インド、ロシア、中国、アメリカから200人の大学生が選出されています。奨学金を受け取る学生は、学力に加えて、食品、農業、リスク管理の分野における指導者としての素質を基に選出されています。

「大陸を越えて友情をはぐくめるプログラムに参加できることを非常に光栄に思っています。それによって、今の世界において非常に重要な、世界的な物の見方を養うことができます」
— インド、カーギルグローバルスカラーの奨学生ヴリンダ・ソムジット

ネットワークの強化と人脈を築くため、カーギルは年に一度、2つのイベントを開催し、各国およびミネアポリスにあるカーギルの本社において、グローバルスカラーの奨学生が集う場を提供しています。この2つのイベントは、世界中から奨学生が集まる学生フォーラムとしての役割を果たしています。また、カーギルの経営陣による個人指導を受けることや、他の業界のリーダーに会うことができます。

世界中の成績優秀な学生を将来の指導者として育成することで、カーギルグローバルスカラーは、業界の次の世代を形作っています。世界中のつながりと、学問で培った問題解決スキルを活用して、奨学生は世界の人口増加を養うという、非常に重要かつ複雑な問題に立ち向かう準備をしています。